S1馬オンソクスピード、電撃引退
浅川記念を終えた去年の後北条大賞典覇者のオンソクスピード号(4=音無)が馬体検査の結果、繋靭帯炎だと判明し同日に引退が発表された。武蔵競馬所属のS1馬として初めての引退となった。
生涯戦績は14戦6勝[6-3-2-3]。次走は奥多摩盃にてブランデンブルクとの初対決が期待されていた中での引退となった。
主戦のCヤツメール騎手は「ブランデンブルクと戦ってみたかった。ポテンシャルはある子であったためとても残念です。」と述べた。
オンソクスピードは新馬戦では5着に敗れるも3戦目の未勝利戦を勝利すると勢いのままに鑓水賞(1勝クラス)も勝利。その後のOPアザレア賞では3着、2勝クラスの長房特別で2着と惜しい結果が続くが子仏関盃(OP)を勝利し三鱗賞トライアルの重賞の生食記念(S3)へ挑むが6着に大敗する。その後、OPの平山記念でOP2勝目をあげると続く北野賞(S3)ではマキシマムエッジと僅差の2着と重賞級の力を見せた。さらに秋になるとS2の徳川盃にて最後方から追い込んで勝利した。3番人気で挑んだ初S1の後北条大賞典では最後ワナビーテイオーを抜き去り重賞連勝でS1を勝利した。オンソクスピードは当時"武蔵競馬初の上がり馬"として名を馳せた。次走の福生マイルC(S1)では新コンビのめいめい騎手を背に挑むが3着惜敗。2025年の指導戦として浅川記念(S2)へ出走するが4着に敗れた。このレースの後に繋靭帯炎を発症し引退となった。
馬主らからの発表によるとオンソクスピードは引退後武蔵競馬の種牡馬になる事が決まった。産駒は早くて2028年にデビュー予定となる。