【第二回KASJ】Indasto騎手が昨年度に引き続き総合優勝!
◆第2回KASJ(Kanagawa All-Star Jockeys)結果速報(12月9日 栗葉競馬場)
第2回KASJ(Kanagawa All-Star Jockeys)は9日、栗葉競馬場で全4戦が行われ、Indasto騎手(栗葉競馬所属)が圧巻のパフォーマンスを見せ、2年連続の総合優勝を果たした。昨年に続く完全制覇はその騎乗技術の高さを改めて証明するものとなり、栗葉のファンからも大きな喝采を浴びた。
安定感の極み——。初戦から存在感を放ったIndasto騎手は、着実に上位を確保し、全戦でポイントを積み上げての総合73ポイントを獲得。代表騎乗馬にはミッシングハーツ、ピッケルハウベ、ブランデンブルクといった一流馬が名を連ねており、信頼の厚さは言うまでもない。「昨年も今年も、支えてくれた方々のおかげで結果を出せた。来年も、さらに強い姿を見せたい」とコメントし、さらなる高みを目指す姿勢を示した。
◆「なぁくん」那亜山騎手が堂々の2位に躍進
2位に入ったのはルーキーの那亜山(なあやま)騎手。愛称「なぁくん」として親しまれる若き騎手が、その実力をいかんなく発揮した。総合66ポイントで、初出場ながら堂々の2位フィニッシュを果たした。第1戦では鮮やかな差し切り勝ちを見せ、会場のファンを沸かせた。
「あと1つでもいい着順が取れれば、優勝もあった」と語った通り、Indasto騎手との差はわずか7ポイント。最後の一戦まで優勝争いはもつれたが、那亜山騎手の奮闘ぶりは観客の心をつかんだ。「来年はもっと上を目指したい」と、すでに来年への意気込みを語っている。
◆堅実な走りで3位を守った名手・ミリにゃんこ
3位は栗葉のベテラン・ミリにゃんこ騎手。その堅実な騎乗は今大会でも健在であり、総合51ポイントをマークした。第1戦では6着と出遅れたが、そこから見事に立て直し、第2戦以降で着実にポイントを重ねて3位に食い込んだ。
ミリにゃんこ騎手はJGPクラシックの勝利経験を持つ名手であり、レース後も悔しさを隠さなかった。「せっかくいい馬に乗せてもらえたのに、結果が振るわなかった」と語り、ルーキー那亜山騎手の活躍を見て「若手が頑張っているから、自分も負け続けるわけにはいかない」と決意を新たにした。往年の名手の意地が、次回以降のKASJにも熱い期待を抱かせる。
◆KASJの順位とポイント
順位 騎手名 総合ポイント
1位 Indasto 73P
2位 那亜山 66P
3位 ミリにゃんこ 51P
4位 Cヤツメール 43P
5位 鈴木ああうた 36P
6位 海原湊 27P
7位 めいめい 0P
※めいめい騎手は事故のため全レースの騎乗を見送ったため、0ポイントとなっている。
◆総評と次回への期待
第2回を迎えたKASJは、レースの白熱度がさらに高まり、最後の一戦まで優勝争いが続く激戦模様となった。2年連続で栄冠を手にしたIndasto騎手は、名実ともに神奈川競馬の「絶対王者」としての地位を確立した形だ。
一方で、若手の台頭も目立った。2位の那亜山騎手は、初出場ながら見事な騎乗を披露し、来年以降の台風の目となりそうだ。ベテランのミリにゃんこ騎手も、安定感ある走りで3位を死守。各騎手の世代を超えた熱戦が繰り広げられ、今大会は大きな盛り上がりを見せた。
次回のKASJは2025年12月に予定されている。3連覇を狙うIndasto騎手、雪辱を期す那亜山騎手、そして復活を誓うミリにゃんこ騎手。各騎手の目標が明確な中、次回はどのような物語が紡がれるのか。さらに多くのファンが集うことは間違いないだろう。(栗葉勝馬瓦版・塚本秀一)